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「敬愛なるベートーヴェン」

2008/02/11 Mon [Edit]

「敬愛なるベートーヴェン」という映画のDVDを観た。2006年の年末に日本公開された映画だ。第9番の交響曲が完成する前後のベートーヴェンと女性の写譜師(実在しないフィクションの人物)との交流を通じて人間ベートーヴェンの晩年の姿を描いた作品。なかなかよい映画だった。第9の初演のシーンが圧巻で素晴らしかった。映画では耳の悪いベートーヴェン(エド・ハリス)が指揮するのにも不自由で、女性写譜師(ダイアン・クルーガー)がオーケストラの間に座り込んでテンポの指示をする。彼女は最終楽章が終わって満場の拍手喝采が聴こえなかったベートーヴェンを客席に振り向かせる。
実際には第9の初演時はベートーヴェンは指揮せずに他の指揮者にまかせ、自分は指揮者の横に立ってテンポの指示をしていたらしい。そしてベートーヴェンを客席に振り返えさせたのは女性の独唱者だった。(これにも異説があるようだが。)実際のベートーヴェンは、晩年は病気のせいもあって映画で描かれているよりもっと不遜で傲岸でしかも不潔だったらしい(汗)いずれにせよ歴史ものの小説や映画では歴史的事実と違うとか間違いが多いとか、どこからが事実でどこからがフィクションかわからんとか言うことが多かれ少なかれあるものだが、少しだけでもベートーヴェンが生きていた時代の様子がわかって良かった。これからやっとベートーヴェンの音楽を少し体系的にを聴こうと思っているので。
映画の第9のサントラはハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏。古楽器ではなく現代楽器の演奏だった。

 
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