Steve Grossman Quartet with Michel Petrucciani / Steve Grossman
2008/07/04 Fri [Edit]
Steve Grossman Quartet with Michael Petrucciani (1998)1. Ebb Tide
2. Inner Circle
3. Song for My Mother
4. Parisian Welcome
5. You Go to My Head
6. Body and Soul
7. Why Don't I
8. Don't Blame Me
9. Theme for Ernie
10. In a Sentimental Mood
Steve Grossman (T.Sax)
Michel Petrucciani (p)
Joe Farnsworth (ds)
Andy Mckee (b)
1998年1月ピアニスト、ミッシェル・ペトルチアーニを迎えての作品。
ペトルチアーニは次の年1999年1月に36歳の若さで急逝している。もともと、骨形成不全症という先天性の病を抱えていてその障害を克服してのピアニスト活動だったが、この年、急逝の感染症を併発して亡くなった。個性的でタッチが強く、素晴らしいピアニストだった。
グロスマンは18歳でマイルズグループに入り、コルトレーン継承派としてアグレッシブな演奏を展開したが、80年代中ごろあたりからスタイルが変わってきた。どちらかといえば、50年代ソニーロリンズを彷彿させるようなメロディを重視した歌うようなアドリブ展開に変わってきたのだ。
このアルバムはバラッド集になっているが、グロスマンの歌ごころ重視の演奏スタイルが煮詰められて、ペトルチアーニの力強く粘っこいピアノと相まって素晴らしい効果を挙げている。
よれよれどろどろサックスのなんともいえない哀愁が、ワタシは大好きでこれこそジャズの醍醐味だと思う。
前回の「LIVE AT THE LIGHTHOUSE / ELVIN JONES」 (1972)のアグレッシヴな演奏からは、対極の表現へと変貌しているが、こうしたプレイヤーの変貌の歴史を、アルバムを追って聴いていくのも、録音音楽作品を聴いていく楽しみでもあると思う。
そういう意味でも、グロスマンは大きくスタイルを変えて、しかもどちらも素晴らしい成果を残している稀有なサックス・マンであると思うのだ。




