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意味がなくてもスイングする 

山下洋輔vs佐渡裕 兵庫芸術文化センター管弦楽団第21回定期演奏会

2009/01/19 Mon [Edit]

1月11日、12日と2日続けて、西宮の兵庫県立芸術文化センター大ホールのコンサートへ行ってきました。えー、もっと早く書こうと思ってたんやけど、新年会でまた飲みすぎて昨日は一日寝ていました(汗)
とにかく新年早々二日続けて大感動しました。どちらの演奏もとても素晴らしいものでした。

20090111
1月11日(日)
兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)の第21回定期演奏会にジャズ・ピアニスト山下洋輔が共演したもの。自作のピアノ協奏曲第3番「エクスプローラー」をがしがしと弾きまくった。関西ではこの曲は初演。
TV「題名のない音楽会」で第3楽章は聴いたことがあって、そのときはあまりピンとこなかったんだけれど、やはり生演奏は迫力があって山下洋輔のソロ部分も素晴らしい出来だった。
おととしの11月に山下洋輔ニューヨークトリオのライブを聴いたけれど、やっぱりオーケストラをバックにすると気合の入り方が違うなぁ。すごい熱演だった。コントラバスだけで7名、打楽器が5名もいるし管弦奏者総勢70名以上が相手なんだから山下洋輔も格闘派ピアニストの面目躍如ものすごい形相でぐがんぐがんと弾きまくるのであった。
オーケストラの演奏はもちろん記譜されているんだけど、この編曲を担当したのが国立音大のまだ学生・挟間美帆という女性である。山下洋輔は彼女に対して、自己の演奏DVD、CD、曲の楽譜、イメージ・メモを送り続け、特に第3楽章においては「宇宙に飛び出して木管猫生物、弦楽器地底生物、金管素粒子生物、疾走打楽器生物に出会う。やがて時間を遡行してビッグバンに遭遇してみな死ぬ」というメモと共に「ビッグバンの写真」というものも見てもらった。(汗)
こうした共同作業でスコアが製作され、それを見た佐渡裕が彼女の才能に驚嘆したそうである。

エイベックス・クラシックスから東京フィルとの共演ライブ盤のCDも既に出ています。
エクスプローラー
山下洋輔:Explorer×Sudden Fiction
佐渡裕×山下洋輔, 東京フィルハーモニー交響楽団

ディスク:1
1. ピアノ協奏曲第3番≪Explorer≫ 第1楽章
2. ピアノ協奏曲第3番≪Explorer≫ 第2楽章
3. ピアノ協奏曲第3番≪Explorer≫ 第3楽章

ディスク:2
1. Sudden Fiction Beginning
2. Sudden Fiction Chaos
3. Sudden Fiction New Orleans
4. Sudden Fiction Blues
5. Sudden Fiction Swing
6. Sudden Fiction Bop
7. Sudden Fiction Mode
8. Sudden Fiction Yawaragi
9. Sudden Fiction Chiasma
10. Sudden Fiction Happening
11. Sudden Fiction Increasing Tails
12. Sudden Fiction 幻燈辻馬車
13. Sudden Fiction Sudden Final

いままでたぶん山下洋輔のライブを聴いたのは4〜5回くらいしかないと思う。一番最初に聴いたのは学生時代の1970年代、まだほとんどジャズなんて聴いたことのないころに、いきなり山下洋輔トリオのライブに行ったのだった。山下洋輔(p)、小山彰太(ds)、武田和命(ts)のトリオだったと思う。その頃はもちろん、どフリージャズで、わけもわからずぶっ飛んでたなーという感動だった。ただ、それからすぐに山下ファン、ジャズファンになったというわけではなく、ちょっとずつジャズも聴いてみようかなぁというスタンスだった。
なぜ、山下洋輔トリオを聴きに行ったのか、考えてみるに、その頃筒井康隆の本をよく読んでいて、ジャズの話に山下洋輔が登場したこと、山下洋輔の本を読んだらこれがまたやたらと面白かったこと。それで一度演奏も聴きに行ってみようと軽い気持ちで出かけたんだと思う。それがまぁ、どフリーだったものだからかなりびっくりした。なんじゃ〜これはという感じだったんだと思う。それで、レコード買ってきてジャズにどっぷりはまってしまった〜ということにはならず(汗)、その頃はまだフォーク、ロックばかり聴いていたので、こういう音楽もあるんなやぁというジャズへの興味の萌芽にはなった。

それから30年、フル・オーケストラとともに山下洋輔のピアノをまたまた堪能することができた。いやはやすごいピアニストです。日本にそして同時代に山下洋輔がいて良かった!

◎山下洋輔 ピアノ協奏曲第3番「エクスプローラー」

アンコール曲
◎山下洋輔/サドン・フィクションより第5曲 スウィング
◎枯葉 〜 スイングしなけりゃ意味ないね (ピアノ・ソロ)
このアンコールの曲がまたノリに乗った演奏だった。一曲目はシング・シング・シング風の曲で、最後にはオーケストラの演奏者も立ち上がって演奏しながら踊りだすし、スタンダードのピアノ・ソロの分解度数、スピード感も圧倒的だった。

◎ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

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