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意味がなくてもスイングする 

生物と無生物のあいだ 福岡伸一

2009/07/12 Sun [Edit]

2007年に新書が出てベストセラーになった生物学の本。
ウイルスの発見やDNA構造の解明の歴史をたどって、「生命」とはなにか、「生命の動的平衡状態」というのはどういうことかを、どちらかと言えば文学的表現で平易に判りやすく書いていて、こういう部類の本にしては珍しく数十万部のヒットになった。
はじめて読んだのは1〜2年前だけど、このたびの新型インフルエンザ・ウイルス騒動で思い出してまたぱらぱらと読んでみた。

何でこの本を思い出したかと言うと、ひとつは「ウィルスは無生物」だと言うことがこの本に書かれていてびっくりしたこと(まだ議論の余地はあり確定はしていないが、分子生物学ではほぼ常識になっているらしい)。
自慢じゃないけど、「生物」の知識は皆無なのでウィルスって細菌のもっとちっさい奴ぐらいに思っていたww
もうひとつは、インフルエンザ・ウィルスの新型・季節型を判定するのにPCR検査をするということがよく新聞に載っていたけれど、そのPCRマシンを発明したのが「サーファー科学者」だったと言うエピソードがこの本に書かれていて記憶に残っていたからだ。

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)マシンと言うのは、ごちゃ混ぜの30億ゲノムDNAの中から判定したい特定部位を数時間で数億倍にまで増幅しそのDNAバンドを示してくれる機械なのだ。このシステムの発明によってDNA分析は時間が飛躍的に短縮された。(先ごろの新聞記事ではPCR検査よりもっと早くDNAを判別できるシステムが開発されたようだが、技術の進歩は早いものだ。)

このPCRの開発によって彼-キャリーマリスは1993年にノーベル化学賞を受賞した。
キャリー・マリス-Wiki

ほかにも、20世紀最大の発見と言われる「DNAの二重らせん構造の解明」についてのエピソードも大変面白い。研究者の発見・発明をめぐる競争、競合、ねたみや嫉妬、データの盗用といったあまりに人間的な側面を知らされる。

結局「生命とは何か」について言えば、「自己複製」するもの、そして「動的平衡」であるもの、という結論です。細胞は常に動的で生まれ変わっているが、一個の生命体としては平衡(均衡)状態である、とうことらしい。
ウィルスも自己複製するが、それは他の細胞に寄生することによってのみ可能である。ウィルス自身は栄養を摂取することも、呼吸も排泄もしない。いっさい代謝をしていない。それはいたって無機的で「生物と無生物」のあいだをたゆたうものである。


ワタシは文系なんで面白く読んだけれど、理系の人からすれば「あまりたいした内容ではない」というような批判も散見する。でも、文章が面白いから本は売れるんでしょう。批判する人はもっと面白い本を出してくれww

福岡伸一氏の最新刊は「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」 というのが単行本で出ています。
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Comments

こんばんは!
先日はこちらの記事を読まずに
お暇してしまいました^^;

興味深い話ですね。
この秋から冬にかけて、新型は爆発的に
増幅しそうな予感がしますね。。
この時期にこれだけの感染者を出しているだけに
考えると恐ろしくなります・・

こんばんは!
なんだかこの暑い時期にまで流行が持続していて不気味ですね。
秋冬になったらどうなるんだろうとかなり心配です。
予防の準備をしなければと思っています(--;)

 
 
 
 
 
 
 
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